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ドローン購入の流れ

「GPS標定点」を導入するメリット・デメリット

2018年02月19日 測量

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ドローン測量に不可欠な「標定点」、最近「GPS標定点」なる商品がベンチャーメーカーから発売されています。

「GPS標定点」の仕組みは公表されているのですが、実際の精度などは非公表です。

 

ここでは、「GPS標定点」を導入するメリットがあるのかを見ていきましょう。

GPS標定点のメリット

「基準点測量」「水準測量」の必要がない

「GPS標定点」は、ドローン測量で1番重要な準備測量「基準点測量」「水準測量」が必要ありません。

「GPS標定点」は文字通り標定点にGPSが内蔵されており、設置するだけで「GPS標定点」自らが「緯度」「経度」「高さ」を測位し、すぐにドローン測量を始めることが可能です。

専用解析ソフトで座標値を自動入力

通常のドローン測量の場合、画像解析時に各「標定点」が写っている画像に対し、準備測量で計測した「緯度」「経度」「高さ」を手動またはCSVファイルを用いて入力する必要があります。

「GPS標定点」の場合、専用解析ソフトが用意されており、各「GPS標定点」が写っている画像に対し、「緯度」「経度」「高さ」を自動入力してくれます。

GPS標定点のデメリット

GPSの精度

「GPS標定点」をマルチパスの発生しない見晴らしの良い広場で計測して比較してみました。

比較機材:ニコン・トリンブル社製GNSS測量機「Trimble R10」

 

●「Trimble R10」と「GPS標定点」同じ場所で計測し比較

「Trimble R10」 緯度:26.1499242243  経度:127.8082468643

「GPS標定点」  緯度:26.1499210313  経度:127.8082458021

 

「Trimble R10」 – 「GPS標定点」 =  369mmのズレ

 

※国土地理院1級GNSS測量機登録「Trimble R10」が算出した座標が正確だと想定して比較しています。

※GPSが算出する高さは正確性に値しないので省きます。

 

 

●「Trimble R10」を同じ場所で複数回計測した結果

1度目の計測値  0mm・・・・・基準として0mmとします。

2度目の計測値  2mmズレ

3度目の計測値  1mmズレ

 

世界最高峰のGNSS測量機と言われる「Trimble R10」は、毎回ほぼ変わらない計測結果でした。

 

 

●「GPS標定点」を同じ場所で複数回計測した結果

1度目の計測値  0mm・・・・・基準として0mmとします。

2度目の計測値  347mmズレ

3度目の計測値  381mmズレ

 

1度目、2度目、3度目、それぞれの計測値で大きく差があり、安定したGPS精度が出ているとは言い難い結果となりました。

 

ちなみに「GPS標定点」と「DJI製ドローン」のGPS精度は同等レベルです。

 

 

世界最高峰GNSS測量機「Trimble R10」

 www.nikon-trimble.co.jp 
GNSS測量システム「Trimble R10」 | 株式会社ニコン・トリンブル
https://www.nikon-trimble.co.jp/products/gnss/trimble_r10_gnss.html

「GPS標定点」は基本測量や公共測量には使用できない

基本測量や公共測量で使用する場合、国土地理院「測量機種登録台帳」に記載されていなければなりません。

2018年2月現在では、記載されておりません。

 

基本測量や公共測量以外の測量で使用する分には問題はありません。

まとめ

ドローン測量で1番肝心なのは、標定点の座標精度です。

「GPS標定点」は、ドローン測量の効率を高める画期的なシステムですが、内蔵されているGPSの精度が良くないため、標定点の座標が正確に出るとは言い難く、実践で使用するには厳しいと判断しました。

 

 

基本な測量をしっかりやることがドローン測量の精度を出すコツです。

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